EV(電気自動車)の普及が進むにつれ、よく聞くのが「ガソリン車はもう終わり?」という話。
ただ実際は、ガソリン車が一気に消えるというより、ジャンルによって残り方が変わると考える方が現実的です。
この記事では「どんなジャンルがEVに置き換わりやすく、どんなジャンルがガソリン車として残りやすいのか」を、分かりやすく整理します。
まず結論:ガソリン車は“全部消える”ではなく“得意分野に残る”
EVは街乗りや短距離移動で強みが大きく、今後も拡大していきます。
一方で、燃料の補給性・航続・環境条件・使い方によっては、ガソリン(やハイブリッド)が合理的な場面も残ります。
ざっくり早見表:残るジャンル/消えやすいジャンル
| ジャンル | 今後の見立て | 理由(超要約) |
|---|---|---|
| 街乗り中心のコンパクト | EV化が進みやすい | 短距離×充電しやすい環境と相性が良い |
| ファミリー向け日常車(都市部) | EV/HEVへ移行しやすい | 使い方が定型でEVのメリットが出やすい |
| 長距離・過酷用途(寒冷地/山間部) | ガソリン/HEVが残りやすい | 充電インフラ・時間・環境条件の制約 |
| 商用(配送・営業車) | EVと内燃が併存 | 走行距離や運用形態で向き不向きが分かれる |
| スポーツカー・趣味車 | 内燃が残りやすい | 音・フィーリング・文化的価値が大きい |
| 地方の“足” | 当面ガソリン/HEVが強い | 充電環境の差・一台多用途のニーズ |
EVに置き換わりやすい「消えやすい」ジャンル
① 街乗り中心のコンパクトカー
毎日の通勤・買い物がメインで、走行距離が読みやすい使い方はEVと相性が良いです。自宅や職場で充電できる環境があるほど、EVの「便利さ」が効いてきます。
② 都市部のファミリーカー(2台目含む)
都市部は充電環境が整いやすく、移動距離も比較的短くまとまりがち。結果として「日常の移動の最適解」としてEV/ハイブリッドが選ばれやすくなります。
ポイント:
「消える」といっても“ゼロになる”というより、新車の主流がEV/HEVに寄っていくイメージです。
ガソリン車が残りやすい「生き残る」ジャンル
① 長距離・時間が読めない使い方(高速・出張・旅行)
長距離移動では、充電時間や充電スポットの混雑が気になる人も多いのが現実。燃料補給の速さは、今のところ内燃(ガソリン)側の大きな強みです。
② 寒冷地・山間部など“環境が厳しい”地域
寒冷地はエネルギー消費が増えやすく、山間部は充電インフラの密度が課題になりやすい。こうした地域では当面、ガソリン/ハイブリッドが「安心の選択肢」として残りやすいです。
③ 1台で何でもやる「地方の足」
地方では、通勤・買い物・送迎・レジャーを一台でこなすケースが多く、使い方が多用途になりがち。万能性を求めると、内燃やハイブリッドが選ばれやすくなります。
④ スポーツカー・趣味車(“体験”を買う車)
スポーツカーは移動の効率だけでは測れません。エンジン音、回転の気持ちよさ、操作感など「体験価値」が強く、ここは内燃が残りやすい領域です。
まとめると:
EVが得意なのは「定型の日常」。
ガソリン車が残りやすいのは「時間・環境・多用途・体験」です。
商用車は「EVが勝つ」ではなく“運用で勝負”になる
商用車は一番シビアに「コスト」と「稼働率」が見られます。配送距離が短く、拠点充電ができるならEVが強い。一方で、長距離・稼働優先の運用では内燃が有利なケースも残ります。
結局、これからの主役は「EV vs ガソリン」ではなく「EV/HEV/内燃の棲み分け」
EVが主流になる領域は増えていきますが、全てを一気に置き換えるより、用途別に「最適なパワートレイン」が選ばれていく流れになりそうです。
次に読むなら:
「なぜセダンは若者に選ばれなくなったのか」→「セダン復権は起きるのか?」と合わせて読むと、車の“形”と“中身(パワートレイン)”の変化がつながって見えてきます。


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