「欲しい車を注文しようとしたら、納車まで半年以上かかると言われた」というケースは、人気車を中心に現在も見られます。
この記事では、2026年7月時点のメーカー公式情報、販売店の案内、受注状況をもとに、納車まで時間がかかりやすい国産車を整理します。
納期は地域、販売店、グレード、カラー、オプションによって変わるため、掲載している期間は全国共通の確定納期ではありません。また、「現在注文できる車」と「受注停止・抽選受付の車」は分けて紹介します。
2026年7月|メーカー公表値で比較した納期が長い国産車ランキング
このランキングは、2026年7月時点で各自動車メーカーが公表している工場出荷時期をもとに作成しています。筆者が販売店へ確認した納車時期については、条件が異なるためランキングには含めず、別枠で紹介します。
メーカーが公表する「工場出荷時期」と、購入者へ車が引き渡される「納車時期」は同じではありません。工場出荷後には、販売店への輸送、登録、納車準備などの期間が必要です。
また、メーカーが具体的な期間を公表せず「販売店へお問い合わせください」としている車種や、受注停止・抽選受付となっている車種は、通常注文できる車とは分けて紹介します。
納期は販売店、地域、グレード、カラー、オプション、契約時期によって変わるため、以下は全国共通の確定納期ではありません。
以下のランキングは、メーカー公式サイトで具体的な月数が公表されている車種を対象に、工場出荷時期の上限が長い順に並べています。販売店への独自調査で確認した納車時期は、条件が異なるためランキングには含めず、別枠で紹介します。
| 順位 | 車種・グレード | 工場出荷時期の目安 | 確認情報 |
|---|---|---|---|
| 1位 | トヨタ・アルファード(ガソリン車) | 6か月程度 | トヨタ公式 |
| 1位 | トヨタ・ヴェルファイア | 6か月程度 | トヨタ公式 |
| 3位 | 日産アリア | 4~5か月程度 | 2026年7月17日時点 |
| 3位 | 日産エルグランド | 4~5か月程度 | 2026年7月17日時点 |
| 3位 | SUBARUフォレスター S:HEV | 4~5か月程度 | 2026年7月17日時点 |
順位は、メーカーが公表している工場出荷時期の上限を基準にしています。同じ期間の車種は同順位としました。工場出荷後には販売店への輸送や登録、納車準備が必要になるため、実際の納車は上記より遅くなる場合があります。
1位:トヨタ・アルファード(ガソリン車)
トヨタ公式では、アルファードのガソリン車について、注文から工場出荷まで6か月程度と案内されています。
一方、ハイブリッド車とPHEVは3~4か月程度となっており、同じアルファードでもパワートレインによって目安が異なります。実際に注文できるグレードや販売店の受注状況については、商談時に確認が必要です。
同率1位:トヨタ・ヴェルファイア
ヴェルファイアも、トヨタ公式では工場出荷まで6か月程度と案内されています。
ただし、販売店への割り当て台数や希望する仕様によって、注文の可否や実際の納車時期が異なる可能性があります。
同率3位:日産アリア
日産アリアの工場出荷時期は、2026年7月17日時点で4~5か月程度と案内されています。
これは工場から出荷されるまでの目安で、購入者への納車時期ではありません。グレードや販売店の状況によって前後します。出荷時期の詳細についてはこちらをご覧ください
同率3位:日産エルグランド
日産エルグランドも、2026年7月17日時点で工場出荷まで4~5か月程度と案内されています。
購入時期を決める際は、工場出荷後の輸送や登録に必要な期間も含めて、販売店へ納車予定日を確認してください。出荷時期の詳細についてはこちらをご覧ください
同率3位:SUBARUフォレスター S:HEV
SUBARU公式では、フォレスター S:HEVの工場出荷時期を4~5か月程度と案内しています。
1.8Lグレードは3~4か月程度となっているため、同じフォレスターでもパワートレインによって差があります。出荷時期の詳細についてはこちらをご覧ください。
参考:RAV4は福岡県内2店舗で3~4か月
RAV4について、トヨタ公式では具体的な月数を示さず、販売店への問い合わせを案内しています。
筆者が2026年7月に福岡県内のネッツトヨタ2店舗へ確認したところ、商談から納車までは、おおむね3~4か月が目安との案内でした。
これは確認時点における2店舗の情報であり、全国共通の納期ではありません。グレードや販売店、契約時期によって変わります。詳細記事はこちら
月数を公表していない・注文方法に注意が必要な車
人気車のなかには、メーカーが工場出荷までの具体的な月数を公表せず、「販売店へお問い合わせください」と案内している車種もあります。
このような車種は、必ずしもランキング掲載車より納期が短いという意味ではありません。販売店ごとの割り当てや受注状況によって案内が異なるため、月数によるランキングからは除外しています。
ランドクルーザーシリーズ
トヨタ公式では、ランドクルーザーFJ、ランドクルーザー300などの工場出荷時期について、具体的な月数ではなく、販売店への問い合わせを案内しています。
ランドクルーザーシリーズを検討している場合は、納期だけでなく、現在注文できるグレード、販売店への割り当て、抽選や受注制限の有無も確認してください。
ジムニー ノマド
ジムニー ノマドは、2026年1月30日に受注を再開しました。受注再開時は、先着順ではなく抽選によって納車順を決める方式が採用され、抽選申し込みは2026年2月28日まで行われました。
スズキの案内では、3月1日以降の注文は通常どおり受け付けるとされています。ただし、現在の具体的な納期は公式発表だけでは判断できないため、最新状況は販売店へ確認する必要があります。
2026年7月、筆者が福岡県内のスズキアリーナ1店舗で確認したところ、ジムニー ノマドの納期は約18か月との案内でした。
これは確認時点における1店舗の案内であり、全国共通の納期ではありません。販売店の受注状況や仕様、契約時期によって変わる可能性があるため、最新状況は購入予定の販売店へ確認してください。
受注再開時の受付方法については、スズキ公式:ジムニーノマド受注再開についての御案内
フェアレディZなど日産の一部車種
日産公式では、フェアレディZ、スカイライン、ムラーノなど一部車種の工場出荷時期を、具体的な月数ではなく「詳しくは販売店にお問い合わせください」と案内しています。
これらの車種も、月数を確認できないためランキングから除外しました。希望するグレードや仕様を伝えたうえで、販売店に注文の可否と納車時期を確認してください。
なぜここまで納期が長くなっているのか?
車の納期が長くなる理由は、車種によって異なります。一律に「半導体不足が原因」と判断することはできません。ここでは、購入時に確認しやすい主な要因を整理します。
注文が特定の車種・グレードへ集中する
新型車の発売直後や人気グレードには、短期間に注文が集中することがあります。メーカーの生産台数を注文数が上回ると、工場出荷までの待ち時間が長くなります。
グレードやオプションによって生産時期が異なる
メーカーオプションや仕様の組み合わせによって、通常より工場出荷に時間がかかる場合があります。
納期を優先したい場合は、希望する装備をすべて固定する前に、早く生産できるグレードや仕様がないか販売店へ確認するとよいでしょう。
販売店への割り当てや納車準備にも時間がかかる
メーカーが公表している期間は、基本的に注文から工場出荷までの目安です。工場出荷後には、販売店への輸送、登録、オプション品の取り付け、納車前点検などが必要です。
また、販売店ごとに受注状況や車両の割り当てが異なるため、同じ車種・グレードでも案内される納車時期に差が出る場合があります。
納期が長い車を選ぶメリット・デメリット
納期が長いこと自体に、購入者にとって直接的なメリットがあるわけではありません。ただし、本当に欲しい車や仕様を妥協せず選べることや、納車までに資金、保険、駐車場、現在乗っている車の売却準備を進められる点は利点といえます。
一方、現在の車の車検が切れる、生活環境が変わる、納車まで代わりの移動手段が必要になるといった問題が起きる可能性があります。
また、契約後の価格や装備の扱いはメーカーや販売店、契約内容によって異なります。「待っている間に必ず値上げされる」「契約時の価格が必ず維持される」とは一律に判断できません。契約前に、価格変更や仕様変更があった場合の扱いを書面で確認してください。
納期を短くするための現実的な対策
在庫車やキャンセル車を確認する
販売店に在庫車やキャンセル車がある場合、通常注文より早く納車できる可能性があります。
ただし、希望するグレード、カラー、オプションと一致するとは限りません。条件をどこまで変更できるか、事前に整理しておくと探しやすくなります。
早く生産できる仕様を確認する
グレードやカラー、メーカーオプションの組み合わせによって、工場出荷時期が異なる場合があります。
納期を優先する場合は、「最も早く生産できる仕様はどれか」を販売店へ確認してください。
複数の販売店で状況を確認する
販売店ごとに受注状況、割り当て台数、在庫車、キャンセル車の状況が異なる場合があります。
ただし、同じ販売会社内では情報や在庫が共通していることもあります。比較する場合は、別系列の販売会社かどうかも確認するとよいでしょう。
工場出荷と納車の違いを確認する
メーカーの公表値が工場出荷までの期間なのか、購入者への納車までの期間なのかを確認します。
販売店には「契約から工場出荷まで」と「工場出荷から納車まで」を分けて聞くと、実際に車を受け取れる時期を判断しやすくなります。
結局どうする?納期と価格のバランスの考え方
車を選ぶときは、納期の長さだけでなく、「いつまでに必要か」と「どこまで条件を変更できるか」を整理することが大切です。
- すぐに必要:在庫車、キャンセル車、短納期の別車種を検討する
- 半年程度待てる:希望車種の最新納期と契約条件を確認する
- 車種や仕様を妥協したくない:納期が長くても通常注文を検討する
- 現在の車に車検が近い:車検費用と買い替え時期を比較する
契約前には、販売店へ次の点を確認してください。
- 現在、新規注文を受け付けているか
- 希望グレードの工場出荷時期
- 実際の納車予定時期
- 納車までに価格や仕様が変わった場合の扱い
- キャンセルできる条件と費用
- 在庫車やキャンセル車の有無
口頭の説明だけでなく、見積書や注文書に記載されている内容も確認してから契約することをおすすめします。
まとめ
2026年7月時点でメーカーが具体的な工場出荷時期を公表している車種では、アルファードのガソリン車とヴェルファイアが6か月程度、日産アリア、日産エルグランド、フォレスター S:HEVが4~5か月程度となっています。
一方、ランドクルーザーシリーズやフェアレディZなど、メーカーが具体的な月数を公表せず、販売店への問い合わせを案内している車種もあります。こうした車種は、注文できる状態や販売店への割り当てを個別に確認する必要があります。
また、メーカーが公表する工場出荷時期と、購入者への納車時期は同じではありません。実際の納車日は、販売店への輸送、登録、オプション品の取り付けなどを含めて販売店へ確認してください。
納期を優先する場合は、在庫車やキャンセル車を確認し、早く生産できるグレードや仕様がないか相談する方法があります。希望条件と必要な時期を整理したうえで、自分に合った購入方法を選びましょう。
参考情報
本記事の納期・受注情報は、2026年7月20日に以下のメーカー公式情報を確認して作成しています。
メーカーの案内内容は変更されることがあります。購入時は、各公式ページと販売店で最新情報をご確認ください。
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