「タイヤの溝はまだ残っているけど、交換した方がいいのかな?」
中古車を販売していると、こういう判断をする場面があります。
私は中古車販売に20年以上携わっていますが、タイヤの交換時期を残り溝だけで決めることはありません。
少し前に販売したダイハツ・タントカスタムでも、まさにそんなケースがありました。
15インチタイヤ4本を交換し、タイヤ代だけでなく、組み替え・バルブ交換・廃タイヤ処理などをすべて含めて、約44,000円でした。
この記事ではこの実例をもとに、タイヤ交換に実際どのくらいのお金がかかったのか、そして私が販売する車のタイヤをどのように見て「交換する・しない」を判断しているのかを紹介します。
※この記事には広告を含みます。
タントカスタムのタイヤ4本交換で約44,000円かかった
今回販売したのは、15インチタイヤを装着したダイハツ・タントカスタムです。
当時いくつかの購入方法を調べてタイヤ4本を交換しました。
実際にかかった費用は、
タイヤ4本+組み替え+バルブ交換+廃タイヤ処理などを含めて約44,000円。
ここで注意したいのが、ネットなどに表示されている「タイヤ4本○○円」だけで比較しないことです。
タイヤ本体以外にも、購入方法や店舗によって組み替え、バランス調整、バルブ交換、古いタイヤの処分などに費用がかかることがあります。
私はタイヤを探すときも、タイヤ本体の価格だけではなく、最終的にいくら支払うことになるのかを見るようにしています。
まだ使えそうでも交換を勧めることがある
今回のタントカスタムで考えたのは、
「今日走れるか」ではなく「次回の車検まで使えそうか」
ということでした。
今すぐ交換しなければ走れない状態ではなくても、次の車検までタイヤが持ちそうにない場合があります。
そのまま納車すれば、次回の車検時に、
車検代+タイヤ4本の交換代
が一度に必要になるかもしれません。
ある程度それが見えているなら、私はお客様に、
「今はまだ使えますが、次の車検まで考えると交換しておいた方がいいと思います」
と理由も含めてお伝えします。
もちろん最終的に決めるのはお客様です。
ただ、今の状態だけでなく、次にかかりそうなお金まで伝えておくことも中古車を販売する側の仕事だと考えています。
タイヤは見える部分の溝だけでは判断しない
私がタイヤを見るときは、残り溝だけでは判断しません。
製造年やひび割れも確認します。
そして、もう一つ必ず確認したいのが外から見えにくいタイヤの内側です。
外側から見て「まだ溝があるから大丈夫」と判断するのではなく、タイヤを直接触って、内側が片減りしていないかも確認します。
製造年、ひび割れ、残り溝、内側の状態などを確認し、さらに次回車検までの期間も考える。
そこまで確認して問題なければ、無理に新品へ交換せず、そのままお渡しすることもあります。
まだ使えるタイヤを何でも交換すればいい、という考えではありません。
タイヤが減っている中古車=悪い車ではない
中古車を仕入れるときも、考え方は同じです。
オークション会場で候補の車を確認して、タイヤ4本がかなり減っていたとしても、私はそれだけを理由に仕入れをやめることは基本的にありません。
理由は、タイヤが消耗品だからです。
交換が必要なら、
「タイヤ4本を交換すると、だいたいこのくらいかかる」
と費用をある程度読むことができます。
車そのものの状態が良く、タイヤ交換費用まで含めても仕入れる価値があると判断すれば問題ありません。
私は中古車を見るとき、
「悪いところがあるか」だけではなく、「そこを直すのにいくらかかるか読めるか」
をかなり重視しています。
タイヤのような消耗品は、交換費用を想定しやすい部品です。
逆に、原因や修理範囲が分からず「結局いくらかかるのか読めない」不具合については慎重になります。
この考え方は、20年以上中古車を扱ってきて自然と身についたものです。
「走行距離10万kmの車はまだ乗れる?修理・車検・乗り換えの判断基準」
タイヤだけでなく、走行距離が増えた車も「何km走ったか」だけで良し悪しは決まりません。10万kmを超えた車を修理して乗り続けるか、乗り換えるかについては「走行距離10万kmの車はまだ乗れる?修理・車検・乗り換えの判断基準」で、実際に扱った高走行車の事例を交えて紹介しています。
タイヤ交換は「国産を選べば正解」とも限らない
お客様にタイヤを提案するときも、必ず高価な国産タイヤだけを勧めるわけではありません。
予算や車の使い方によっては、価格を抑えた海外製タイヤも選択肢として提示します。
一方で、
「タイヤは国産メーカーを選びたい」
という方も当然います。
どちらが正解ということではありません。
私が大切だと思うのは、
タイヤ本体の価格だけではなく、交換に必要な費用を含めた総額を確認したうえで、自分の予算や使い方に合ったものを選ぶことです。
まとまったタイヤ代を一度に払わない方法もある
今回のタントカスタムでは、タイヤ交換に約44,000円かかりました。
4万円、5万円という金額を突然支払うとなれば、負担に感じる人もいると思います。
そういう場合は、タイヤを一括購入する以外に月々定額で支払う方法もあります。
ブリヂストンの「mobox(モボックス)」は、タイヤ4本と取付、パンク補償、メンテナンスなどを組み合わせた定額サービスです。
ただし、moboxが一番安いという意味ではありません。
価格だけを優先するなら、ネットで価格を抑えたタイヤを購入する方が総額を安くできる場合もあります。
moboxは「最安値を探している人」というより、
まとまったタイヤ代を一度に支払いたくない人や、タイヤ交換・補償・メンテナンスをまとめて考えたい人
が比較してみる選択肢だと思います。
なお、プランによって含まれるサービスが異なり、ゴムバルブ交換や廃タイヤ処理など別途費用になるものもあります。申し込み前に最新の料金と契約条件を確認してください。
まとまったタイヤ代を月々に分けたい方は、現在の料金を確認してみてください。
結局どの買い方を選べばいい?
私なら、一つの方法を全員には勧めません。
できるだけ交換費用を抑えたいなら、海外製タイヤも含めて本体価格と交換費用を比較する。
国産タイヤにこだわりたいなら、希望するメーカーや銘柄で総額を比較する。
そして、一度にまとまった金額を支払うのが負担なら、moboxのような定額制も比較してみる。
大切なのは、自分が何を優先するかです。
価格だけで決める必要もありませんし、逆に高いタイヤを選べば必ず正解というわけでもありません。
まとめ|「今使えるか」だけでタイヤ交換を判断しない
今回販売したタントカスタムでは、15インチタイヤ4本を交換し、組み替え、バルブ交換、廃タイヤ処理などを含めて約44,000円かかりました。
私が販売する車のタイヤを見るときは、
残り溝・製造年・ひび割れ・内側の片減り・次回車検までの期間
などを確認しています。
今は使えても、次の車検で「車検代+タイヤ4本」が一度に必要になることが見えているなら、そのこともお客様に伝えます。
一方で、まだ十分使えるなら無理に交換する必要はないと考えています。
タイヤ交換では、
「今使えるか」だけではなく、「あとどのくらい使えそうか」「次にいつ大きな出費が来るか」まで考えて決める。
これが、私が実際の中古車販売でタイヤを見ているときの考え方です。
