走行中やエンジンを始動したときに、タイヤ空気圧警告灯が消えないと不安になる人もいるでしょう。
タイヤ空気圧警告灯は、タイヤの空気圧低下や、空気圧を監視するシステムの異常などを知らせるためのものです。
警告灯が点灯したからといって、必ずタイヤへ釘が刺さっているとは限りません。
気温の低下、自然な空気漏れ、タイヤ交換後の設定、センサーの異常などでも点灯する場合があります。
ただし、目で見てタイヤがつぶれている、走行中に車が片側へ流れる、強い振動や異音がある場合は、そのまま走行を続けないでください。
安全な場所へ停車し、タイヤを確認してロードサービスや整備工場へ相談しましょう。
また、警告灯が点灯している場合と、しばらく点滅してから点灯する場合では、示している内容が異なる車種があります。
空気圧の確認方法、初期化が必要になる条件、警告灯が消えるまでの手順も車種によって異なります。
この記事では、タイヤ空気圧警告灯が消えない主な原因、最初に確認すること、自分でリセットしてよい条件、走行をやめる判断基準を説明します。
実際に作業するときは、自分の車の取扱説明書を必ず確認してください。
タイヤ空気圧警告灯が点灯する主な原因
タイヤ空気圧を監視する仕組みは、車種によって異なります。
タイヤ内部のセンサーで空気圧を測定する方式と、タイヤの回転差などから空気圧低下を判断する方式があります。
そのため、警告灯が点灯する条件や、空気圧調整後に必要な操作も同じではありません。
主な原因を確認しましょう。
タイヤの空気圧が低下している
タイヤの空気は、パンクしていなくても少しずつ抜けます。
点検の間隔が空いた場合や、4本のうち1本だけ空気圧が低下した場合などに警告灯が点灯することがあります。
釘やネジ、タイヤバルブ、ホイールとタイヤの接触部分などから、ゆっくり空気が漏れている可能性もあります。
気温が下がって空気圧が低下した
外気温が下がると、タイヤ内部の空気圧も変化します。
季節の変わり目や冷え込んだ朝に、設定された基準を下回って警告灯が点灯する場合があります。
ただし、「寒さが原因だろう」と決めつけて走行を続けてはいけません。
実際に空気圧を測定し、タイヤへ損傷がないか確認することが大切です。
タイヤやホイールを交換した
タイヤ交換、ホイール交換、タイヤローテーションなどを行った後は、車種によって初期化やセンサーIDの登録が必要になる場合があります。
空気圧センサーが付いていないホイールを装着すると、システムが正常に作動せず警告灯が点灯・点滅する車種もあります。
作業後に警告灯が消えない場合は、作業した店舗へ確認しましょう。
センサーやシステムに異常がある
空気圧が適正でも、センサー、受信機、登録情報などに問題があると警告灯が消えない場合があります。
警告灯が一定時間点滅してから点灯を続ける場合に、システム異常を示す車種があります。
点灯と点滅の意味は車種ごとに異なるため、取扱説明書で確認してください。
警告灯が点灯したときに確認する手順
警告灯が点灯したら、まず安全な場所へ停車してください。
次の順番で確認します。
1.タイヤの外観を確認する
車外へ出ても安全な場所で、4本のタイヤを目で確認します。
次のような状態がないか確認してください。
・タイヤが目に見えてつぶれている
・釘やネジなどが刺さっている
・側面が膨らんでいる
・深い傷、裂け、ひび割れがある
・ホイールが変形している
・異物がタイヤへ挟まっている
刺さっている釘やネジを、その場で抜いてはいけません。
抜くことで空気が急に漏れる場合があります。
損傷がある、または状態を判断できない場合は走行せず、ロードサービスや整備工場へ相談しましょう。
2.タイヤが冷えた状態で空気圧を測定する
外観に大きな異常が見つからない場合は、空気圧計を使用して4本すべて測定します。
指定空気圧は、一般的に運転席ドア付近のラベルや取扱説明書に記載されています。
タイヤ側面に表示された最大空気圧を、車の指定空気圧として使用してはいけません。
走行直後はタイヤが温まり、空気圧が高く表示される場合があります。
できるだけタイヤが冷えた状態で測定し、車両メーカーの指定値へ調整しましょう。
前輪と後輪、乗車人数や積載条件によって指定値が異なる車もあります。
3.1本だけ低い場合は空気漏れを疑う
4本のうち1本だけ大きく空気圧が低い場合は、パンクやバルブなどからの空気漏れが考えられます。
空気を補充して警告灯が消えても、再び低下する可能性があります。
できるだけ早くタイヤ販売店や整備工場で点検を受けましょう。
4.初期化は取扱説明書に従う
空気圧を調整した後に初期化が必要な車種もあれば、自動で空気圧を認識する車種もあります。
空気圧を測定・調整する前に初期化すると、低い空気圧を基準として記憶してしまうおそれがあります。
警告灯を消す目的だけで、むやみにリセット操作を行わないでください。
初期化が必要な条件、操作方法、走行条件は車種によって異なります。
「数km走れば消える」と一律には判断できないため、取扱説明書に記載された手順を確認しましょう。
走行を続けず救援を依頼したほうがよい状態
次のような場合は、そのまま走行を続けず、ロードサービスや整備工場へ連絡してください。
タイヤが目に見えてつぶれている
空気圧が大きく低下した状態で走ると、タイヤだけでなくホイールまで傷める可能性があります。
急なハンドル操作やブレーキを避け、安全な場所へ停車しましょう。
ハンドルが取られる・強い振動や異音がある
車が片側へ流れる、ハンドルが大きく振れる、タイヤ付近から繰り返し音が出る場合は、空気圧低下やタイヤ損傷の可能性があります。
警告灯が消えているかどうかにかかわらず、走行を中止して点検を依頼しましょう。
タイヤ側面に膨らみや裂けがある
タイヤの側面が膨らんでいる、裂けている、内部の繊維が見えている場合は危険です。
空気を補充して走行せず、タイヤを交換できる店舗まで搬送してもらいましょう。
空気を入れてもすぐに低下する
空気を補充しても短時間で再び警告灯が点灯する場合や、空気圧を保てない場合は、タイヤ、バルブ、ホイールなどから漏れている可能性があります。
何度も空気を足して使い続けず、漏れている場所を点検してもらいましょう。
警告灯が点滅してから点灯を続ける
警告灯が一定時間点滅した後に点灯を続ける場合、空気圧監視システムの異常を示す車種があります。
この状態では、空気圧低下を正常に検知できない可能性があります。
空気圧を実際に測定したうえで、販売店や整備工場へ相談してください。
点滅を消すためだけに、初期化操作を繰り返してはいけません。
まとめ|警告灯を消す前にタイヤを確認する
タイヤ空気圧警告灯が点灯しても、必ずパンクしているとは限りません。
主な原因には、次のようなものがあります。
・タイヤの空気圧低下
・気温の変化
・ゆっくり進む空気漏れ
・タイヤやホイール交換後の設定
・センサーや空気圧監視システムの異常
警告灯が点灯したら、安全な場所へ停車してタイヤの外観を確認し、タイヤが冷えた状態で4本の空気圧を測定しましょう。
指定空気圧は、運転席ドア付近のラベルや取扱説明書で確認します。
空気圧を確認する前に、警告灯を消す目的だけで初期化してはいけません。
初期化や走行が必要かどうかは車種によって異なります。
タイヤがつぶれている、側面が膨らんでいる、強い振動や異音がある、空気圧を保てない場合は走行を続けず救援を依頼してください。
また、警告灯が一定時間点滅してから点灯を続ける場合は、システム異常を示す車種があります。
警告灯の表示だけに頼らず、定期的に空気圧とタイヤの状態を確認することが大切です。
参考資料
・日産自動車「タイヤ空気圧警報システム」
https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/ELGRAND_SPECIAL/2607/?cr=pg&pg=guid-ed63b23a-3a98-4bb4-9815-9d6c2122afa5-m031038
・日産自動車「スカイライン タイヤ空気圧警告灯」
https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/SKYLINE_SPECIAL/GAS/2110/PG/v37j1401-e35f0080-5ceb-4ec2-a598-4bc5c38cc9df.html
・トヨタ自動車「bZ4X 警告灯がついたときは」
https://manual.toyota.jp/bz4x/2212/bev/ja_JP/contents/vhch08se020402.php
・トヨタ自動車「GR86 タイヤ空気圧警報システムの初期化」
https://manual.toyota.jp/86/2408/cv/ja_JP/contents/vhch06se020404.php
・JAF「ランフラットタイヤとは?」
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-construction/subcategory-supplies/faq088

