免許停止になった場合、「契約中の自動車保険は失効するのか」「保険料や等級はどうなるのか」と不安になる人もいるでしょう。
免停になったことだけを理由に、契約中の任意保険が直ちに解約されたり、等級が下がったりするとは限りません。等級へ主に影響するのは、事故で保険を使用したかどうかです。
ただし、免停中は車を運転できません。家族が車を使う場合や、車を手放して保険を解約する場合は、契約内容の確認や手続きが必要です。
この記事では、免停中の自動車保険、等級、ゴールド免許割引、中断証明書について、確認したいポイントを分かりやすく解説します。保険会社によって取り扱いが異なるため、最終的には契約中の保険会社や代理店へ確認してください。
免停だけで自動車保険の等級が下がるとは限らない
自動車保険の等級は、主に保険を使った事故の有無や件数によって変わります。
交通違反の累積などで免停になっても、事故を起こしておらず、保険も使っていない場合は、免停だけを理由に等級が下がるとは限りません。
一方、事故で保険を使用した場合は、事故の種類に応じて翌年度の等級が下がったり、「事故有」の割増引率が適用されたりすることがあります。
確認するときは、次の2つを分けて考えましょう。
・免停になったこと
・事故で自動車保険を使用したこと
免停の原因や保険金の請求状況によって扱いが異なるため、契約中の保険会社へ確認することが大切です。
ゴールド免許割引はいつ変わる?
現在の免許証がゴールドの場合、違反や免停になった直後に、契約中のゴールド免許割引が必ず消えるわけではありません。
自動車保険では、一般に契約の開始日時点で有効な免許証の色を確認します。免許証の色が変わった場合の割引は、原則として次回の保険更新から変更される保険会社があります。
ただし、保険会社や契約条件によって取り扱いが異なります。違反後や免許更新後は、保険会社または代理店へ連絡し、申告が必要か確認しましょう。
次回も同じ条件で更新できるとは限らない
自動車保険の更新条件は、免停の有無だけで決まるものではありません。
保険会社は、事故や保険金請求の状況、契約内容、保険料の支払い状況などを確認し、次回契約の条件を判断します。
そのため、「免停なら必ず更新を断られる」「事故がなければ必ず同じ条件で更新できる」と断定することはできません。
更新が近い場合は、契約中の保険会社へ次の点を確認しましょう。
・現在の契約を継続できるか
・補償内容や免責金額が変わるか
・更新後の保険料はいくらか
・追加で必要な申告や手続きがあるか
免停中の自動車保険はどうする?
免停中は本人が運転できなくても、すぐに任意保険を解約する必要があるとは限りません。車の使い方に合わせて判断しましょう。
家族が運転する場合
家族が車を使う場合は、保険を継続し、次の条件を確認してください。
・運転者限定の範囲
・年齢条件
・車の主な使用者
・通勤や業務などの使用目的
補償対象外の家族が運転すると、事故の際に保険金が支払われない場合があります。
車の主な使用者が変わる場合
免停中だけ一時的に家族が運転するのか、今後も家族が主に使うのかで手続きが異なります。
実際の主な使用者が変わる場合は、記名被保険者や契約条件の変更が必要になることがあります。保険料を下げる目的だけで、実態と異なる人へ変更してはいけません。
車を手放す場合
車を売却、譲渡、廃車にする場合は、保険の解約と中断証明書について保険会社へ相談しましょう。
中断証明書は、車の売却・譲渡・廃車、車検切れ、盗難、海外渡航など、保険会社が定める条件を満たした場合に発行されます。
免停になったことや、しばらく運転しないことだけで必ず発行されるものではありません。解約前に対象になるかを確認してください。
免停後の保険料はいくら変わる?
免停になったことだけでは、保険料がいくら変わるかは判断できません。
自動車保険の保険料には、主に次の条件が影響します。
・事故で保険を使用したか
・現在の等級
・事故有係数が適用される期間
・免許証の色
・運転者の範囲と年齢条件
・車の用途や車種
・補償内容と免責金額
事故で保険を使用した場合は、事故の種類に応じて等級が下がり、翌年度以降の保険料が上がることがあります。
一方、事故を起こしておらず保険も使っていない場合は、免停だけを理由に等級が下がるとは限りません。ただし、次回の免許更新で免許証の色が変われば、ゴールド免許割引が適用されなくなる場合があります。
現在の契約内容によって金額は異なるため、「免停なら何%上がる」と一律に示すことはできません。更新前に保険会社へ見積もりを依頼しましょう。
免停中は本人が運転してはいけない
免停期間中に本人が車を運転すると、無免許運転として扱われます。
事故を起こした場合、刑事・行政上の責任だけでなく、自分自身のけがや車両の損害が保険で補償されない可能性があります。補償の可否は事故の状況や保険約款によって異なります。
家族が運転する場合でも、本人は運転せず、家族が契約上の補償対象になっているかを事前に確認してください。
免停期間や運転を再開できる日は、通知書や警察、運転免許センターで確認しましょう。自己判断で運転を再開しないことが大切です。
保険会社へ確認したいこと
免停になった場合は、自己判断で解約や契約者変更をせず、契約中の保険会社または代理店へ相談しましょう。
確認したい項目は次のとおりです。
・免許証の色が変わった場合の連絡時期
・現在の等級と事故有係数適用期間
・次回更新後の保険料
・家族が運転する場合の補償範囲
・記名被保険者や使用目的の変更が必要か
・車を手放す場合に中断証明書を発行できるか
・免停期間中も必要な補償
保険料だけでなく、対人・対物賠償、車両保険、弁護士費用特約などの補償内容も確認しましょう。
まとめ|免停と保険使用は分けて確認する
免停になったことだけを理由に、自動車保険が直ちに失効したり、等級が下がったりするとは限りません。
主な確認ポイントは次のとおりです。
・等級へ主に影響するのは事故で保険を使用したかどうか
・免許証の色が変わると、次回更新から割引が変わる場合がある
・家族が運転するなら運転者限定と年齢条件を確認する
・実際の主な使用者が変わる場合は保険会社へ連絡する
・中断証明書は発行条件を満たす必要がある
・免停期間中は本人が運転してはいけない
保険会社によって契約条件や手続きが異なるため、解約や名義変更をする前に、契約中の保険会社または代理店へ確認しましょう。

