車のトラブルが起きたら?症状別の対処法と救援を呼ぶ目安

車のトラブル・悩み

車のトラブルが突然起きると、「自分で確認してよいのか」「このまま走れるのか」「すぐに救援を呼ぶべきか」と迷うことがあります。

ただし、原因を確かめようとして無理に走行や作業を続けると、事故や車両火災、故障の拡大につながるおそれがあります。

トラブルが起きたときは、原因の特定よりも先に、自分と同乗者、周囲の安全を確保してください。

特に次のような場合は、自分で対処しようとせず、警察、消防、道路管理者、ロードサービスなどへ連絡しましょう。

・ブレーキやハンドルを正常に操作できない
・煙、火、焦げた臭い、強い燃料臭がある
・車体に強い振動や大きな異音が出ている
・赤い警告灯や「停車してください」などの表示が出ている
・タイヤが破裂・変形している
・雨や雪で前方の視界を確保できない
・事故や浸水の後に異常が出ている
・高速道路や交通量の多い場所で停止した

ただし、警告灯は色だけで走行可否を判断できません。

赤色でもパーキングブレーキやシートベルトなどの表示があり、黄色でもブレーキやハンドルに異常があれば走行を続けるのは危険です。

警告灯の形、メーターのメッセージ、車の症状を一緒に確認しましょう。

このページでは、よくある車のトラブルを症状別に整理し、最初に確認することと、詳しい対処法を説明した個別記事を案内します。

始動方法、応急処置、警告表示などは車種によって異なります。

実際に操作するときは自分の車の取扱説明書を確認し、判断できない場合は無理をせず救援を依頼してください。

エンジン・電気系のトラブル

エンジンや車両システムが始動しない

エンジンがかからない場合でも、すぐに故障と決めつけることはできません。

最初に次の点を確認しましょう。

・シフトが「P」などの指定位置に入っているか
・ブレーキまたはクラッチを正しく踏んでいるか
・スマートキーを車が認識しているか
・燃料が残っているか
・メーターや室内灯が反応しているか

何度も始動操作を繰り返すと、12Vバッテリーやスターターへ負担をかける可能性があります。

異音、異臭、煙、液漏れ、重要な警告表示などがある場合は、始動操作を中止して救援を依頼してください。

詳しい確認方法はこちらで説明しています。

車のエンジンがかからない原因は?最初に確認することと救援の判断

バッテリー上がりが疑われる

メーターや室内灯が暗い、スターターの回り方が弱い、「カチカチ」という音がするといった症状は、12Vバッテリーの電圧低下で起こる場合があります。

ただし、端子、配線、スターターなど、別の原因でも似た症状が出ます。

ジャンプスタートは、接続場所や順番を間違えると車両の故障、火災、バッテリーの破裂につながるおそれがあります。

バッテリーの変形、液漏れ、異臭、煙、凍結の可能性がある場合は、自分で作業しないでください。

ジャンプスタートの注意点はこちらで説明しています。

車のバッテリーが上がったら?ジャンプスタートの手順と注意点

タイヤ・警告灯のトラブル

タイヤ空気圧警告灯が消えない

タイヤ空気圧警告灯は、パンクだけでなく、気温の低下、自然な空気漏れ、タイヤ交換後の設定、センサーの異常などでも点灯する場合があります。

安全な場所へ停車し、次の順番で確認しましょう。

・4本のタイヤに損傷や変形がないか
・タイヤが冷えた状態で空気圧を測定する
・1本だけ大きく低下していないか
・警告灯が点灯か点滅かを確認する
・初期化の方法を取扱説明書で確認する

空気圧を測る前に、警告灯を消す目的だけで初期化してはいけません。

タイヤがつぶれている、側面が膨らんでいる、強い振動や異音がある場合は、走行を続けず救援を依頼してください。

詳しい確認方法はこちらで説明しています。

タイヤ空気圧警告灯が消えない原因は?確認方法と走行をやめる目安

走行中にタイヤがパンクした

走行中に「ゴトゴト」という音や強い振動が出たり、車が片側へ流れたりした場合は、タイヤのパンクや損傷が考えられます。

急ブレーキや急ハンドルを避け、ハンドルをしっかり持って徐々に速度を落としましょう。

安全な場所へ停車したら、タイヤの損傷状態と、スペアタイヤや応急修理キットの有無を確認します。

タイヤ側面の損傷、大きな裂け、ホイールの変形などがある場合は、応急修理キットを使用できない可能性があります。

高速道路では自分で修理やタイヤ交換をせず、車より後方のガードレール外側などへ避難して救援を依頼してください。

詳しい初動対応はこちらで説明しています。

走行中にタイヤがパンクしたら?安全な停車方法と応急処置

警告灯が点灯・点滅した

警告灯は、色だけで危険度や走行可否を判断できません。

赤色でもパーキングブレーキやシートベルトなどの表示があり、黄色でも車の操作に異常があれば走行を続けるのは危険です。

次の点を確認しましょう。

・警告灯の色と形
・点灯か点滅か
・警告音が鳴っているか
・メーターに表示されたメッセージ
・異音、振動、異臭、煙、液漏れの有無
・ブレーキ、ハンドル、加速に異常がないか

油圧、充電、高水温、ブレーキ系統などの重大な警告が消えない場合や、車両から停車を指示された場合は、安全な場所へ停車して救援を依頼してください。

警告灯ごとの確認方法はこちらで説明しています。

車の警告灯が点灯したら?色別の意味とすぐ停車する症状

鍵・ワイパーのトラブル

スマートキーが反応しない・インキーした

車の鍵が開かないときは、最初にスマートキーが手元にあるのか、車内へ閉じ込めたのかを確認しましょう。

スマートキーが手元にある場合は、電池切れ、車の12Vバッテリー上がり、電波の影響、キーや車両側の不具合などが考えられます。

スマートキーを車内へ置いたまま施錠された場合は、スペアキーを用意できないか確認します。

針金や工具でドアをこじ開けたり、ガラスを割ったりせず、ロードサービスや販売店へ相談してください。

車内に子どもやペットが取り残されている場合は緊急性があります。特に暑い日や反応が弱い場合は、すぐに119番または110番へ連絡しましょう。

詳しい対処方法はこちらで説明しています。

車の鍵が開かない原因は?スマートキー電池切れ・インキーの対処法

ワイパーが動かない・異音がする

雨や雪の中でワイパーが動かない場合は、前方の視界を確保できないため走行を続けてはいけません。

安全な場所へ停車してから、次の点を確認しましょう。

・雪や氷で凍結していないか
・落ち葉や異物が挟まっていないか
・ゴムが切れたり外れたりしていないか
・ウォッシャー液が残っているか
・モーター音や不自然な動きがないか

凍結した状態で何度も動かすと、モーターや部品を傷める可能性があります。

途中で止まる、左右の動きがずれる、金属部分がガラスへ触れる、焦げた臭いや煙が出る場合は、使用を中止して点検を依頼してください。

詳しい確認方法はこちらで説明しています。

車のワイパーが動かない原因は?異音・拭きムラと走行をやめる目安

ブレーキのトラブル

ブレーキから異音がする

ブレーキから音が出ても、雨や洗車後の水分などによる一時的な音の場合があります。

一方、継続する金属音は、ブレーキパッドの摩耗や部品の損傷などを知らせている可能性があります。

音だけで判断せず、次の症状がないか確認しましょう。

・ブレーキの効きが弱い
・ペダルが深く沈む、または急に硬くなった
・車が片側へ流れる
・ペダルやハンドルへ強い振動が伝わる
・ブレーキ警告灯が消えない
・焦げた臭いや煙が出ている

一つでも当てはまる場合は、整備工場まで自分で運転せず、安全な場所へ停車して救援を依頼してください。

詳しい判断基準はこちらで説明しています。

ブレーキから異音がする原因は?走行をやめる症状と点検の目安

エアコンのトラブル

冷えない・風が弱い・変な臭いがする

車のエアコンが効かないときは、「風は出るが冷たくない」のか、「風そのものが弱い・出ない」のかを確認しましょう。

設定、エアコンフィルターの汚れ、冷媒の不足や漏れ、コンプレッサー、ファンなど、複数の原因が考えられます。

臭いについても、カビのような臭いと、焦げた臭い、燃料や排気ガスのような臭いでは危険度が異なります。

煙、焦げた臭い、強い燃料臭、異音、高水温警告灯などがある場合は、使用や走行を続けないでください。

また、真夏に冷房が効かず体調が悪くなった場合や、フロントガラスの曇りを取れない場合も、安全な場所へ停車しましょう。

詳しい確認方法はこちらで説明しています。

車のエアコンが効かない原因は?変な臭いと点検が必要な症状

自分で判断せず救援を呼んだほうがよい状態

車のトラブルは、同じように見える症状でも原因が異なる場合があります。

次のいずれかに当てはまる場合は、自分で原因を探したり整備工場まで運転したりせず、救援を依頼しましょう。

・ブレーキやハンドルを正常に操作できない
・車体に強い振動や大きな異音がある
・煙、火、焦げた臭い、強い燃料臭がある
・タイヤが破裂、変形、脱落している
・液体が大量に漏れている
・重要な警告灯や「停車してください」などの表示が出ている
・正しい始動操作や応急処置をしても改善しない
・取扱説明書で作業方法を確認できない
・事故や浸水の後に異常が出ている
・雨や雪で前方の視界を確保できない
・高速道路や交通量の多い場所で停止した

安全に作業できない場所では、簡単に見える作業でも自分で行わないことが大切です。

高速道路でトラブルが起きた場合

高速道路で停止した場合は、車の点検よりも自分と同乗者の安全確保を優先します。

安全に行える場合は、次の順番で対応してください。

・ハザードランプを点灯する
・できるだけ路肩や非常駐車帯へ停車する
・発炎筒や停止表示器材を車の後方へ設置する
・運転者と同乗者は車から降りる
・車より後方のガードレール外側などへ避難する
・110番、非常電話、道路緊急ダイヤル「#9910」などへ連絡する

路肩へ停車した車内も、後続車に追突される危険があります。

救援を待つ間も車内や車のすぐ近くへ残らず、安全な場所で待ちましょう。

高速道路上でタイヤ交換、ジャンプスタート、車両の点検などを行ってはいけません。

救援を依頼するときに伝えること

ロードサービスや整備工場へ連絡するときは、次の情報を伝えると状況を説明しやすくなります。

・現在地と進行方向
・車名とおおよその年式
・ガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド車、電気自動車のどれか
・トラブルが起きたときの速度や状況
・異音、振動、臭い、煙、液漏れの有無
・警告灯の色、形、表示されたメッセージ
・エンジンや車両システムが始動するか
・車を安全に操作できるか
・同乗者の人数と体調
・事故や浸水がなかったか

警告灯やメーターの表示は、安全な場所へ停車してからスマートフォンで撮影しておくと、状況を伝えるときに役立ちます。

運転中に撮影や通話をしてはいけません。

まとめ|迷ったときは安全確保を優先する

車のトラブルが起きたときは、原因を特定するより先に、自分と同乗者、周囲の安全を確保しましょう。

最初に確認したいのは、次の3点です。

・車を安全に操作できるか
・煙、異臭、強い振動などの危険な症状がないか
・安全な場所へ停車できているか

安全を確保できたら、警告灯、メーターのメッセージ、音、臭い、液漏れなどを確認します。

自分で確認できる範囲は、取扱説明書に記載された操作や、外側から目で確認できる範囲にとどめてください。

原因が分からない、作業に自信がない、車を安全に走らせられるか判断できない場合は、無理に運転や作業を続けず救援を依頼しましょう。

このページから症状に合った個別記事を確認し、実際の対処では自分の車の取扱説明書を優先してください。

参考資料

・JAF「警告灯・表示灯・メッセージが表示された」
https://jaf.or.jp/common/car-trouble-qa/warning-lamp

・JAF「ロードサービス内容」
https://jaf.or.jp/common/about-road-service/contents

・JAF「よくあるロードサービス出動理由」
https://jaf.or.jp/common/about-road-service/frequency

・NEXCO中日本「事故・故障が発生!」
https://www.c-nexco.co.jp/safety/justincase/accident/

・NEXCO中日本「道路緊急ダイヤルのご案内」
https://www.c-nexco.co.jp/safety/9910/

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