走行中にタイヤがパンクしたら?安全な停車方法と応急処置

車のトラブル・悩み

走行中に「ゴトゴト」という音や強い振動が出たり、車が片側へ流れたりした場合は、タイヤのパンクや損傷が考えられます。

ただし、急ブレーキや急ハンドルを行うと、車の姿勢が乱れて事故につながるおそれがあります。

まずハンドルをしっかり持ち、アクセルをゆっくり戻して徐々に速度を落としましょう。

車を安全に操作できる場合は、周囲の交通を確認しながら、路肩や非常駐車帯などへ移動します。

強い振動がある、ハンドル操作が難しい、タイヤが破裂したような大きな音がした場合は、無理に目的地まで走ろうとせず、できるだけ早く安全な場所へ停車してください。

高速道路では、その場でタイヤ交換やパンク修理を行うのは非常に危険です。

停車後はハザードランプを点灯し、安全を確認したうえで発炎筒や停止表示器材を車の後方へ設置します。

運転者と同乗者は車内に残らず、ガードレールの外側など安全な場所へ避難してください。

その後、110番、非常電話、道路緊急ダイヤル「#9910」、ロードサービスなどへ連絡します。

パンク後にできる対応は、スペアタイヤ、応急修理キット、ランフラットタイヤの有無などによって異なります。

この記事では、走行中にパンクが疑われたときの安全な停車方法、応急処置ができる条件、自分で作業せず救援を依頼したほうがよい状態を説明します。

実際に作業するときは、必ず自分の車と応急修理用品の取扱説明書を確認してください。

パンクが疑われたときの初動対応

急ブレーキや急ハンドルを避ける

走行中にタイヤの異常を感じても、慌てて急ブレーキを踏まないでください。

タイヤの空気が抜けている状態で急な操作をすると、車の向きが大きく変わるおそれがあります。

次の順番で速度を落としましょう。

・ハンドルを両手でしっかり持つ
・アクセルをゆっくり戻す
・周囲の車を確認する
・ハザードランプを点灯する
・急ブレーキを避けて徐々に減速する
・安全な場所へ移動して停車する

車が片側へ流れる場合は、強くハンドルを切り返さず、進行方向を保つように操作します。

ただし、強い振動や異音がある状態で、駐車場や店舗まで長い距離を走ってはいけません。

可能な範囲で車道から離れ、安全を確保できる場所へ停車してください。

一般道路では安全な停車場所を探す

一般道路では、できるだけ次のような場所へ停車します。

・路肩に十分な広さがある場所
・道路から離れた安全な場所
・周囲から車を確認しやすい場所
・平らで地面が固い場所

カーブの途中、交差点付近、坂道、見通しの悪い場所などは避けましょう。

停車後はシフトを「P」に入れ、パーキングブレーキをかけてハザードランプを点灯します。

車外へ出る前に、後方から車が来ていないか必ず確認してください。

高速道路では車内に残らない

高速道路で停止した場合は、その場でタイヤを確認したり交換したりせず、まず人の安全を確保します。

安全に行える場合は、次の順番で対応してください。

・ハザードランプを点灯する
・できるだけ路肩や非常駐車帯へ停車する
・発炎筒や停止表示器材を車の後方へ設置する
・全員が車から降りる
・車より後方のガードレール外側などへ避難する
・110番、非常電話、道路緊急ダイヤル「#9910」などへ連絡する

路肩に停車した車内も、後続車に追突される危険があります。

救援を待つ間も車内や車のすぐ近くには残らず、ガードレールの外側など安全な場所で待ちましょう。

自分で応急処置を行える条件

パンクしたときに自分で対処できるかは、タイヤの損傷状態、停車場所、車載用品によって決まります。

少しでも安全に作業できないと感じた場合は、ロードサービスへ依頼しましょう。

パンク応急修理キットを使用できる場合

応急修理キットは、タイヤへ修理液と空気を入れ、整備工場などへ移動するための道具です。

一般的には、タイヤの接地面にできた小さな穴が対象です。

次のような場合は、使用できない可能性があります。

・タイヤ側面が傷ついている
・タイヤが裂けている
・ホイールが変形している
・複数のタイヤが損傷している
・タイヤがホイールから外れている
・修理液の使用期限が切れている
・穴の大きさや数が製品の対応範囲を超えている

使用できる条件は、車両と修理キットによって異なります。

刺さっている釘やネジについても、抜くかどうかを自分で判断せず、取扱説明書の指示に従ってください。

修理後は、説明書で指定された速度と距離を守り、指定された時点で空気圧を再確認します。

応急修理は一時的な処置です。走行できても、できるだけ早くタイヤ販売店や整備工場で点検を受けましょう。

スペアタイヤへ交換できる場合

スペアタイヤを搭載している車でも、次の条件を満たさなければ自分で交換しないでください。

・交通から離れた安全な場所である
・平らで固い地面である
・車が安定して停車している
・車載工具と指定のジャッキがそろっている
・取扱説明書でジャッキをかける場所を確認できる
・交換手順を理解している

坂道、砂利道、柔らかい地面、雨や雪で滑りやすい場所では、ジャッキが傾いたり外れたりする危険があります。

また、ジャッキで持ち上げた車の下へ体を入れてはいけません。

応急用スペアタイヤには、速度や走行距離などの使用制限があります。

すべてのスペアタイヤに共通する数値ではないため、タイヤの表示と車の取扱説明書を確認してください。

ランフラットタイヤを装着している場合

ランフラットタイヤは、空気圧が低下した後も一定の条件で走行できるように作られています。

ただし、どのような損傷でも走行できるわけではありません。

走行できる速度や距離は、車両やタイヤによって異なります。

強い振動、異音、ハンドル操作の異常がある場合は走行を続けず、安全な場所へ停車して救援を依頼しましょう。

自分で作業せず救援を依頼する状態

パンクの状態や停車場所によっては、自分で作業することが危険です。

次のいずれかに当てはまる場合は、ロードサービスなどへ連絡しましょう。

タイヤが裂けている・側面が損傷している

タイヤが破裂している、側面が裂けている、内部の繊維が見えている場合は、応急修理キットを使用できません。

側面が膨らんでいる場合も、タイヤ内部が損傷している可能性があります。

空気を入れたり、そのまま走行したりせず、車両を搬送してもらいましょう。

ホイールが変形している

縁石や道路上の落下物などへ強く当たると、タイヤだけでなくホイールが変形する場合があります。

ホイールが曲がっている、割れている、タイヤが外れかけているときは走行できません。

応急修理キットを使わず、ロードサービスや整備工場へ相談してください。

車を安全に操作できない

次のような症状がある場合は、無理に移動を続けないでください。

・ハンドルが大きく取られる
・車体に強い振動が出ている
・タイヤ付近から大きな音がする
・ブレーキやハンドル操作に異常がある
・タイヤが目に見えてつぶれている

パンクした状態で走り続けると、タイヤやホイールだけでなく、車体の部品まで傷める可能性があります。

安全な作業場所を確保できない

交通量の多い道路、狭い路肩、カーブ付近、坂道、砂利道などでは、自分でタイヤ交換を行わないでください。

特に高速道路では、後続車による二次事故の危険があります。

車両から安全な場所へ避難し、道路管理者やロードサービスへ救援を依頼しましょう。

道具や手順を確認できない

スペアタイヤや応急修理キットを積んでいても、使い方が分からない場合は無理に作業しないでください。

車種によって、ジャッキをかける場所、修理キットの操作方法、空気圧、走行条件などが異なります。

取扱説明書を確認できない場合や、作業に不安がある場合は、救援を依頼するほうが安全です。

応急処置後も空気圧を保てない

応急修理キットを正しく使用しても空気圧が上がらない、または短時間で再び低下する場合は走行できません。

修理液を追加したり、何度も空気を入れたりせず、作業を中止してください。

タイヤを積載車などで整備工場へ運んでもらいましょう。

まとめ|パンクしたら走り続けず安全確保を優先する

走行中にパンクが疑われる場合は、急ブレーキや急ハンドルを避け、ハンドルをしっかり持って徐々に速度を落とします。

安全な場所へ停車したら、次の順番で対応しましょう。

・ハザードランプを点灯する
・自分と同乗者の安全を確保する
・タイヤの状態を離れた位置から確認する
・車と応急用品の取扱説明書を確認する
・安全に作業できない場合は救援を依頼する

応急修理キットは、すべてのパンクに使用できるものではありません。

タイヤ側面の損傷、大きな裂け、ホイールの変形などがある場合は使用できない可能性があります。

スペアタイヤへの交換も、平らで固い地面と安全な作業場所を確保できる場合に限ります。

高速道路では自分で修理や交換を行わず、車より後方のガードレール外側などへ避難して、110番、非常電話、道路緊急ダイヤル「#9910」などへ連絡してください。

応急修理後や応急用スペアタイヤで走行する場合の速度と距離は、車両や製品によって異なります。

一律の数値で判断せず、必ず取扱説明書とタイヤの表示に従いましょう。

応急処置は、タイヤが完全に直ったことを意味しません。

走行できた場合も、できるだけ早くタイヤ販売店や整備工場で点検を受けることが大切です。

参考資料

・JAF「タイヤがパンクしたときの対処方法」
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-trouble/subcategory-punk/faq-c003

・JAF「パンク応急修理キットの使い方」
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-trouble/subcategory-punk/faq-c001

・NEXCO中日本「高速道路上で故障や事故が発生したら」
https://www.c-nexco.co.jp/safety/safety_drive/manner/manner_guide/04.html

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